• "人口"(/)
ツイート シェア
  1. 世田谷区議会 2002-05-24
    平成14年  5月 文教常任委員会-05月24日-01号


    取得元: 世田谷区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-04
    平成14年  5月 文教常任委員会-05月24日-01号平成14年 5月 文教常任委員会 世田谷区議会文教常任委員会会議録第四号 平成十四年五月二十四日(金曜日)  場  所 第五委員会室  出席委員(十名)    委員長       田中美代子    副委員長      川上和彦              鈴木昌二              山口裕久              飯塚和道              市川康憲              奥村まき              笹尾 淑              森川礼子              上島よしもり  事務局職員    議事担当係長    横山文男    調査係主事     石川紀子  出席説明員    教育長       小野正志
      教育委員会事務局    教育次長      中村 弘    参事        齋藤泰蔵    参事        溝口 猛    学校職員課長    大森達夫    施設課長      北川秀雄    生涯学習課長    霜村 亮    体育担当課長    寺島 茂    保健給食課長    工藤法夫    中央図書館長    杉野憲三   教育政策担当部    部長        四元秀夫    教育政策担当課長  霧生秋夫    教育指導課長    若井田正文    教育センター所長  松田隆夫    学校適正配置担当課長              大野一夫     ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇ 本日の会議に付した事件  請願の審査  1.報告事項   (1) 平成十四年度主要事務事業概要について   (2) 駒沢小学校改築計画について   (3) 船橋小学校改築工事基本設計について   (4) 次期改築予定校の選定について   (5) 烏山中学校改築工事請負契約について   (6) 新星中学校大規模改修工事(一期)請負契約について   (7) 「第四十回親と子のつどい」開催結果について   (8) 平成十四年度学校基本調査について   (9) 喜多見東地区会館まちかど図書室の開室日の拡大について   (10) 第十二回小学生海外派遣について   (11) 平成十四年度教育課程届の受理結果について   (12) 平成十三年度教育相談室の相談状況について   (13) その他  2.資料配付   (1) 平成十四年度学校(園)周年行事日程表   (2) 平成十四年度世田谷区リカレント学習連携共同開発講座   (3) 平成十四年度教育指導課要覧二〇〇二  3.特別区文教委員長会について  4.協議事項   (1) 行政視察について   (2) 次回委員会の開催について     ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇     午前十時開議 ○田中美代子 委員長 ただいまから文教常任委員会を開会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○田中美代子 委員長 本日は、報告事項の聴取等を行います。  それでは、報告事項の聴取に入ります。  まず、(1)平成十四年度主要事務事業概要について、理事者の説明を求めます。 ◎中村 教育次長 それでは、主要事務事業概要について説明を申し上げます。  今回は、昨年に引き続きまして二回目ということでございますので、要点を中心に、ややかいつまんで説明を申し上げたいというふうに思っております。  説明に先立ちまして、資料の全体の構成について説明を申し上げたいと思います。お手元にご配付の資料、まず表紙の裏側をごらんください。十四年度の主要事務事業の一覧を載せてございますが、全部で二十七項目ございまして、本日、この概要について説明を申し上げる予定でおります。このうちから、今回は新規事業と特段にご説明を申し上げた方がよろしいのではないかと考えます重点事業を中心に、私と四元教育政策担当部長から、分担して説明を申し上げたいと思っております。  それから、ずっとページをめくっていただきまして、三八ページの次というふうに申し上げた方がおわかりいただけるかと思います。ページを打ってございませんのでわかりにくいかもしれませんが、三八ページの次に、資料ということで資料1 平成十四年度学級編制と、資料2 教育委員会職員数というのをつけてございます。  それから、またページをめくっていただきまして、四二ページの次と申し上げた方がよろしいかと思いますが、参考資料ということで、参考資料1 平成十四年度アクションプラン等一覧参考資料2 六つのゼロの取り組み状況ということで、これを附属してつけてございます。  ちなみに、この参考資料アクション・プラン等の一覧、六つのゼロの取り組み状況についての資料は、五つの常任委員会共通でつけておりますので、ご承知おきいただければと思います。資料、それから参考資料とも後ほどごらんいただければというふうに思っております。  それでは、教育次長の所管分から説明を申し上げたいと思います。  まず、私の方からは、表紙の裏側の一覧表をごらんいただきたいと思いますが、この中で、私からは学校等の情報化施策の推進、それから特段にご説明を申し上げた方がよろしいかなというふうに考えております項目として、学校改築の推進と学校施設の改修、少し飛びましてスポーツレクリエーション活動の振興、これらについて私の方から説明を申し上げたいと思っております。  それでは、まず最初に四ページをお開きください。学校等の情報化施策の推進でございます。これは今年度の新規事業でございまして、一番右側の欄、事務事業の内容及び手法の欄に記載してございますように、第二次世田谷区高度情報通信基盤整備事業の一環といたしまして、区立小中学校地域図書館等情報通信ネットワークを充実、拡大するものでございます。  ご承知のとおり、現在、小学校六十四校、中学校三十二校に、それぞれ教育活動用として配備しておりますパソコンですが、これらについては教育センターを拠点とするネットワークを構築しております。このネットワークを通じて、インターネットに接続して授業に活用したり、あるいは学校のホームページを公開いたしているわけですが、このネットワークは、実はNTTの回線を使用しております。そこで、今回の事業は、まず第一に、このNTT回線を大容量の光ファイバー回線に置きかえるものでございます。  第二に、庁内で事務処理用に使用している庁内専用ネットワークを新たに敷設するものでございます。これによりまして、教育委員会、各学校間の事務処理の効率を高められるほか、防災管理システム、さらに十五年度以降は財務システム等も導入したいと考えております。事業の実施に当たりましては、国の補助金を受けて実施いたしたいと思いますが、本年度内の工事完了を目指しております。  次に、五ページをごらんいただきたいと思います。学校改築の推進でございます。教育委員会では、実施計画に基づきまして、毎年一校程度の学校改築を進めているわけですが、昨年は駒沢小を選定いたしました。今年度、次の改築校をどこにするか、いろいろ検討いたしました結果、次の改築校といたしまして、給田小を選定いたしました。また、給田小の次の改築校といたしまして、松沢小を選定いたしました。松沢小は商店街に隣接しているという特殊な立地条件ですとか、あるいは国有地借地校というふうな条件もございまして、建築計画の検討期間を十分にとりたいというふうなことから、今回早目に改築校として選定をいたしたものでございます。  本日は、この主要事務事業の概要の報告の後、別途、次期改築校の選定について報告を申し上げる予定にしてございますので、詳しくは改めて後ほど説明を申し上げます。  次に、六ページをお開きいただきたいと思います。学校改築事業の推進の続きでございますが、このページでは、現在進行中の改築事業の状況について説明をしてございます。  まず最初に、東深沢中学校でございますが、平成十三年度に体育館が完成いたしまして、この六月、学校として落成式を迎える運びとなっております。なお、校庭整備工事が若干残っておりますので、今年度事業として実施する予定でおります。  次に、烏山中学校でございますが、昨年度実施設計を終了いたしまして、今年度からは建設工事に着手をしたいと考えております。既に工事契約の落札は終わっておりまして、第二回定例会に契約案件として提案を申し上げる予定でございます。  次に、梅丘中学校でございますが、これはプールの改築事業でございます。プールの改築に当たりましては、一つには区民利用型の温水プールといたします。そのほかに、あわせて自校調理方式の給食室、それから高齢者在宅サービスセンターを併設いたします。なお、烏山中学校のプールにつきましても区民利用型の温水プールといたしますので、梅丘中が完成いたしますと、総合運動場温水プール、それから千歳温水プール、太子堂中、玉川中の温水プールとあわせまして、区内の温水プールの数は合計で六カ所となります。  次に、船橋小学校でございますが、昨年度基本設計を終了いたしましたので、今年度は実施設計の作業に入りたい。また、後半、仮設校舎の建設に入ってまいりたい、このように考えております。  最後に駒沢小学校でございますが、基本構想のまとめが終わりましたので、今年度は住民の方への説明会等を開催しながら、基本設計の作業に入りたい、このように考えております。  次に、七ページをごらんいただきたいと思います。学校施設の改修でございます。これは、改築まで長期を要する学校や緊急対応が必要な学校については、規模に応じた改修工事を毎年実施しているものでございます。  今年度は、重立ったものといたしまして、事務事業の内容及び手法の欄をごらんいただきたいと思いますが、外部大規模改修として二校、内部大規模改修として計四校、トイレ改修として六校を予定しております。このうち、深沢中学校は今年度二期工事となりますが、一期工事で自校調理方式の給食室の設置をいたしております。また、新星中はことしが第一期の大規模改修工事となりますが、この際、自校調理方式の調理室を設置する予定で、建設工事を行う予定でおります。  その次、少し飛びまして、一四ページをお開きいただきたいと思います。スポーツレクリエーション活動の振興でございますが、スポーツレクリエーション活動の振興につきましては、教育委員会として最も主要な施策として推進しておりますのが、世田谷区スポーツ振興財団との連携、支援及び指導でございます。財団は平成十一年二月に設立いたしましたが、現在、「いつでも」「どこでも」「だれでも」「いつまでも」を基本にいたしまして、幅広い分野で事業展開をいたしております。  具体的な事業例を少し申し上げますと、事務事業の内容及び手法の欄をごらんいただきたいと思いますが、四つの分野にわたりまして、ごらんのような事業運営をいたしております。  また、今年度は特に「せたがや子ども元年」を記念してのイベントを九月に予定しているほか、子どもたちを対象にしたスポーツ教室や大会等を年間を通じて開催する予定でおります。  次に、一五ページをごらんいただきたいと思いますが、教育委員会の当面のスポーツ振興の重要課題といたしまして、現在、総合型地域スポーツクラブの育成に取り組んでおります。平成十二年九月、スポーツ振興審議会の答申の中で、総合型スポーツクラブの育成について提言をいただきましたので、それ以降準備を進めてまいってきたわけですが、この四月から東深沢中学校の新体育館完成を機に、東深沢スポーツクラブが活動を開始いたしました。今後とも、教育委員会といたしまして、地域住民による自主的、自立的な運営による総合的な地域スポーツクラブの発足に向けた支援をさらに進めてまいりたい、このように考えております。  次に、世田谷区スポーツ振興計画についてでございますが、スポーツ振興法という法律がございまして、これによりますと、市町村の教育委員会は国の計画をしんしゃくして、地方の実情に即したスポーツ振興計画を定めるものとしております。せんだって、国の方でスポーツ振興基本計画が策定されまして、スポーツ振興施策の基本的な方向や指針が示されました。  そこで、これを受けまして、今回教育委員会では、スポーツ振興計画の策定に取り組むことといたしたいと考えております。計画を定めるに当たりましては、この法律であらかじめスポーツ振興審議会の意見を聞くということとなっておりますので、現在、審議会に諮問をしておりまして、審議をお願いいたしております。答申を平成十四年十二月にいただければと考えております。  以上、教育次長所管の重立った事業について説明を申し上げました。 ◎四元 教育政策担当部長 引き続きまして、私の方から説明をさせていただきます。  表紙の裏側の方にお戻りいただきまして、まず私の方から説明する項目は、子どもを取り巻く環境整備プランの二事業、それから余裕教室の活用から学校適正配置の推進までの中から、昨年度ありました教科書採択事務、これは当然抜かれております。それから、総合的な学習の時間、これも本格実施されておりますので、これについても入っておりませんが、この事業の中から、教育課題への対応、新学習指導要領に対応した教育の推進、特色のある教育活動の推進、これをひとまとめにしてご説明させていただくのと、それから教育相談を通した子ども、家庭、学校への支援、不登校の子どもたちへの支援ということも、ひとくくりにしてご説明させていただきたいと思っております。  まずは一ページでございますけれども、子どもを取り巻く環境整備につきましては、区民生活、保健福祉、教育の各領域が力を合わせまして、平成十一年度に子どもを取り巻く環境整備プランを策定するとともに、その後も横断的に取り組んできたわけでございますけれども、昨年度には子ども条例を策定して、今後はその具体的な展開を目指しまして、地域における子どもの遊びや体験、社会参加の場や機会の確保、健康づくりの推進、子育て支援、児童虐待の防止等をさらに進めてまいります。  そのため、関連領域を横断した子ども施策推進本部を中心といたしまして、実施計画の策定事業とも並行しながら、各部それぞれの取り組みや各部の連携による取り組み、また区民との共同による取り組み等を整理いたしまして、計画的な推進を目指してまいりたいというふうに考えております。教育委員会では、教育政策担当課が事務局に参加するほか、事業レベルで各関連課がかかわってまいります。  引き続き二ページでございますけれども、新規ということで、きらきら輝く子どもの瞳プロジェクトでございます。  今年度の新規事業として創設されましたのがこのプロジェクトでございます。ごらんいただきますように、伝統文化編、古典芸能、お茶・お花、その他ということで、それから環境編、子ども環境ワイワイ会議等を含めたこのような事業、それからスポーツ編ということで、総合運動場を中心としたスポーツ活動ということで、各事業の中で、学校完全週五日制への対応を目指しながら、世田谷区子ども条例の掲げる子どもが育つことや子育てに地域社会全体でかかわる環境づくりを進めていきたいというふうに考えております。  教育委員会のかかわりとしては、特にスポーツの面におきましては、財団法人の世田谷区スポーツ振興財団を中心に進めてまいりたいというふうに考えております。  次に、二三ページをお開きいただきたいと思うんですけれども、今年度が新学習指導要領、あるいは完全学校週五日制の実施初年度でございます。そうした制度の変化を踏まえつつ、今日的な教育課題の対応が求められているということで、そうした観点から新学習指導要領、少人数教育学校間連携国際理解教育環境教育教育研究校等の従来の項目に、さらに教育研修、あるいは評価のあり方等を踏まえまして、ここでは大きく三つに整理をし直しておりまして、これに基づきまして発展的に取り組みをしていきたいと思っています。  まず第一に、二三ページでは国際理解教育、その中での国際理解教育ということで、これも事業内容としてALTの派遣、あるいは小学生の海外派遣、それから裏面に行きまして日本語指導員の派遣、それから一番最後に海外帰国児童・生徒教育の推進ということで、このようなことに引き続き取り組んでまいりたいというふうに考えております。  さらに、二五ページになりますと、これも同じ教育課題の中での環境教育、これも一つの重点の部分でございまして、環境問題に対応できる資質、能力を育成するためということで、事業内容として掲げておりますけれども、各区長部局とも横断的に協力をして、環境学習を進めていきたいというふうに思っております。十三年度の実施例として、このようなこともユニークに取り組まれているということで例示をさせていただいております。  それから、二六ページに参りまして、もう一つの情報化に伴う情報教育でございますが、これは一つ、三五ページに単独で取り上げておりまして、特に今年度につきましては、中学校に新規のパソコンを導入する、いわゆる更新時期に当たっておりまして、更新をし、かつ増設配置をしたいというふうに考えております。このように、三十二校の中学校に四十二台のパソコンの入れかえ、あるいは教材作成用パソコン、あるいは新規設置されましたほっとスクールへの配置等々も含めて、今年度更新配置をさせていただきたいと思っております。  それから、引き続き情報教育の展開ということで、(3)にも掲げてありますような内容について積極的に進めていきたいというふうに考えております。  それから、三六ページにもありますように、情報教育の研修につきましては、特にインターネット時代の中でパソコンを使ってさまざまな場面で教育ができるように、そういう教員の資質向上を目指して、研修をさらに実施してまいりたい、このような形で考えております。  次に、新学習指導要領に対応した教育の推進ということで二七ページを見ていただきたいんですけれども、これにつきましては、教員の研修が非常に求められております。特にこの事務事業の内容及び手法の中の(3)の後段で、教育課題研修の中で、さらには大学と連携した講座の試行等を行い、教員としての力量や資質を高め、学校教育の資質向上・充実を図るということで、今年度はこのような新たな取り組みにも取り組んでいきたいというふうに考えております。  二八ページにつきましても、これは教育研究奨励校研究課題校、さらにこのような形で進めていきたいというふうに考えております。  そして、二九ページでございますけれども、これがことし新規に追加させていただいた項目でございます。今年度からいわゆる絶対評価方式で評価をするということになっておりまして、これにつきまして啓発資料等を作成して、学校を指導していきたいということでございます。これにつきましては、いろいろマスコミでも取り上げられておりますけれども、従来の相対評価という、集団の中での相対的な位置を何%ということで区切るような形ではなくて、それぞれ子どもの目標に準拠した評価、いわゆる絶対評価ということでのやり方についてのさまざまなご意見が出ておりますが、世田谷区としても積極的にこれについて適正な評価がなされるような形で指導していきたいというふうに考えております。  三〇ページでございますけれども、1として少人数教育の推進、これを引き続き進めていきたい。チームティーチング方式等、あるいは少人数に分ける学習指導も含めて、プロポーザル方式でそれぞれの学校が取り組んでいただくというような形での特色ある教育活動ということで考えておりますし、さらに学校間連携を含めまして、それぞれの学校がそういう発案に基づきまして実施をしていきたいということで、重点事業としてとらえております。  次に、教育相談系でございますけれども、三二ページでございます。今、いじめ・不登校ゼロという大きな課題を抱えております。教育委員会としても、これにつきましてはさらに充実をしていきたいというふうに思っております。  三二ページの中で、事務事業の内容の(2)の①でございますけれども、スクールカウンセラー事業、小学校は今年度新規に十六校ふやしまして三十二校に配置をする、あるいは三三ページの②でございますが、中学校につきましても新規八校を加えまして、二十四校でスクールカウンセラー活用事業を実施するということにしております。  さらに三四ページでございますけれども、不登校の子どもたちへの支援ということで、ご存じのとおり、今年度四月を目途にほっとスクール尾山台を新設したいということで、今進めているところでございます。  このような事業に主要に取り組んでいきたいというふうに考えております。 ○田中美代子 委員長 ただいまの説明に対しまして、ご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆笹尾淑 委員 五ページに次期改築あるいは次次期改築校が示されていますけれども、今、ほかにもいろいろ児童の急増地域といいますか、そういうところが見られるようです。例えば、砧南小学校などもありますよね。それで、この決める基準というものが、今議会の方にきちんと示されて、こういう順序になるんだとかいうような基準、そういうものが前から要望されてきたところですけれども、今回は給田小も事前に伺いましたけれども、老朽化と急増ということが入っておりました。それから、松沢小も前から国有地の問題が問題になっているということで入ってきたんだろうと思いますけれども、他の必要度が高いところの問題などは今後どういうふうにしていくのか伺いたいと思います。
    ◎北川 施設課長 選定基準につきましては、後ほど次期改築校の選定のところで資料として添付してありまして、その中で選定の一番の重要要素としては、調査した基準点がありまして、その基準点について悪いところ順に改築していくというのが原則となります。  そのほかの要素といたしましては、急増地域とか地域間、地域のバランス等も考えていきますので、いろんな要素がその時々で変わってきますので、その判断する年度で総合的に判断して決めていくという方式をとっております。 ◆笹尾淑 委員 もう一点ですが、三五ページです。パソコンの更新というのがありますけれども、一たん使われてきたパソコンの使える期限といいますか、耐用年数といいますか、そういうものをどのように見て更新をするのか伺います。 ◎松田 教育センター所長 今回の更新に当たりましては、今技術的な進歩も速いものですので、一応目安としては三年ぐらいを考えております。今までは五年という考え方もあったんですが、技術面等を考えますと三年を目途にということで考えております。 ◆市川康憲 委員 要するに、日々パソコンの技術、開発が進んでいて、確かに一年前のものと、ことしのものと多少の違いは出てきますね。要するに容量が大きくなって、いろいろなことが速くできるようになるとか。だけれども、基本的にはウィンドウズだって何だってそうだけれども、ソフトが新しくなっていきますね。九八年型のソフトがあれば、二〇〇〇年型があれば、MEが出てきたり、それを中身を更新していくとか、皆さんいろいろ工夫して使っていますね。そうすると、何がどうなったら更新するという基準なんかをやっぱりつくらないといけないんじゃないの。ただ単に三年ごとにかえていくとか、五年ごとにかえていくとか、そういう次元の話じゃないんじゃないの。 ◎松田 教育センター所長 基本的なベースとしては、現在の考え方でいくと三年なんですが、いろんなソフトの開発等もございますので、バージョンアップが必要なときは、三年に満たなくても検討していくというようなことも考えていきたいと思っておりますが、学校側の方は使い道、あるいは学習用ということで、どんなものが求められているかという部分もございますので、その辺につきましては毎年、ソフト面も含めて検討していきたいというふうには考えております。 ◆市川康憲 委員 要するにソフトはどんどん更新していけば、ある意味では時代におくれるということはないわけで、では、ハードの面で何がどうなったら取りかえる基準なのかということを、きちっと説明してほしいな。 ◎四元 教育政策担当部長 以前は、ウィンドウズ以前の機器のときもあったとか、小学校に最初のときは、絶対的にウィンドウズを使えないようなものであればソフトが全然使えませんというような時期がございましたので、これは絶対的な更新をせざるを得ないだろうと思っております。ただ、確かに委員おっしゃるように、今後、余りにも高度化していく今のパソコンの中で、どれだけそのソフトが使えなくなるのか、あるいは機器としてどれだけのものが求められるかということについては、やはり開発のスピードなり、機能をどれだけ求めるかということの兼ね合いで考えていかなければならないかと思いますので、今後一律に考えられませんので、三年で更新する必要がないというような状況であれば、そのときには更新ではなくてやっていきたいと考えております。あくまでも開発のスピードと機能の必要性、ソフトが使えるかどうかについて、その都度考えていきたいと思っております。 ◆川上和彦 委員 ちょっと市川委員の関連なんですけれども、学校でパソコンを使って、何を子どもたちに教えようかという部分が大事で、機器が新しくなるからそれに対応して、そこまでのことを教えていくのかという部分が肝心じゃないですか。パソコンを使ったすべてのことを学校の授業の中で教えるわけじゃないでしょう。だとすれば、今おっしゃったように三年という年数で、それは日進月歩、機械はどんどん進歩しますから、そういう考え方じゃなくて、学校教育の中でパソコンを使ってどこまでをやるかという目的をきちんと決めないと、そこから先じゃないですか。 ◎松田 教育センター所長 委員のお話のとおり、パソコンの技術は年々進歩しておりまして、今現在も情報教育の推進計画を平成十二年に策定しましてやってきておりますが、今年度でその計画期間が終わりますので、引き続き、ここ十五年、十六年の期間を見通して情報教育推進計画を改定してまいりますので、その中で、学校の方でどういう形で機器、あるいはソフトを使っていくのかということも含めまして、検討していきたいと思います。 ◆奥村まき 委員 関連してなんですけれども、パソコンを耐用年数が短いものだという認識で考えていらっしゃるように今感じたんですが、パソコンの箱というものは、普通の事務用品と一緒で、かなり長く持つものだと思います。言われたとおり、ソフトに対応するようなOS、ウィンドウズ98の機械が多いのではなかろうかと思いますが、それはOSのバージョンアップをすれば済むことです。また、ソフトについてもバージョンアップが可能です。メモリが少なければメモリの増設もできます。学校に配備されているようなパソコンはほぼデスクトップパソコンでありますから、プロの専門業者を呼ばなくても、パネルをドライバーであけてメモリチップを増設するとか、そう難しくもない作業でありますので、機械全体を更新しなくても、OSとメモリの増設で新しいソフトへ対応することも可能です。  今、学校教育で、また学校の教員が使うような事務用パソコンも含めて、何が必要なのかということを考えたときに、箱は箱で中は中で、コンピュータというものを根本的に理解されていないように感じましたので、まずそのあたり、箱を更新するのではなく、中身のバージョンを変えることによって、その時代、時代に合わせて、今市販の教育用のソフトに関しましても、ほとんどウィンドウズ98でも対応できるソフトが圧倒的でございますので、そのあたりも勘案して、しっかり計画を立てていっていただきたいと思います。要望です。 ◎松田 教育センター所長 今回のパソコンの更新に当たりましては、学校の先生方にも検討に加わっていただいておりますので、子どもたちにどういう形で使ってもらえるかという視点も大切にして、先生方のご指摘も含めて検討してまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。 ◎小野 教育長 私もパソコンは余り詳しくはないんですが、おっしゃるとおりだろうと思います。例えば、家庭で公務に使っている人たちでも、まだ九八年型を使っていたり、その前のを使っている人でもそれなりの機能を果たしているところもありますし、学校の中で活用するということになると、単純に三年とかなんとかということだけでかえていくということは、やっぱり考えるべきだろう。その意味では、ご指摘いただきましたように、学校の中で何をどの辺までできるか、それから自宅で持っている者などを含めて、それに対する教育を進められればよろしいかと思いますので、十分その辺を踏まえて、年数ということよりも、内容を考えていきたいと思います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○田中美代子 委員長 それでは、(2)駒沢小学校改築計画について、理事者の説明を求めます。 ◎北川 施設課長 駒沢小学校の改築計画についてご報告いたします。  駒沢小学校の改築基本構想がまとまりましたので報告するとともに、あわせて本計画に基づいて住民説明会を開催いたします。  2の基本構想概要、(1)基本方針及び基本的な考え方、基本方針ですが、駒沢小学校改築指針に基づく九番目の全面改築校として位置づけ、全面改築を行います。①から③に書いてある内容については、学校改築指針の三つの柱として載せられている内容です。①が多様な教育方法の可能な学校施設、設備、環境とする、②生活の場としての、豊かで美しく、ゆとりがあり、楽しい人間環境とする、③生涯学習の場として機能できる、質、量ともにレベルの高い施設環境とする、これらを基本といたしまして、基本的な考え方といたしましては、住民を交えた構想検討委員会の中で、駒沢小学校をどのような学校にしていくかということで、そういう議論をかなり行いまして、その中で、基本的な五つのコンセプトとして挙げまして、そのコンセプトに従って基本構想をまとめていこうということになりました。  簡単にご説明いたしますと、①は子どもにとって安全、便利、健康な環境施設とする、②が地域とのつながりを重視した施設とする、③が地域の防災拠点としての防災機能を充実させていく、④が長く受け継がれてきた伝統を継承した施設、⑤が環境に優しい施設となるエコスクールを実現する、このような基本的なコンセプトのもとに改築計画等を作成してまいります。  (2)の計画の特色から(3)の計画の概要までなんですけれども、これについては図面の方で簡単にご説明いたしますので、とじ込みのA3の図面をお開き願いたいと思います。  まず、左上に配置図兼一階平面図と書いてある最初の図面なんですけれども、駒沢小学校の配置については、現在の配置とほぼ同じになります。校舎が東西、本敷地の方の東西、体育館棟の方が西側にあります。敷地として、道路をはさんで別敷地にあるんですけれども、一階が難聴言語学級になって、二階がプールとなっておりますけれども、一階に難聴言語学級を建設することについては同じです。  今回、駒沢小学校の特色といたしましては、まず敷地側の道路をはさんで二つに分かれているという特徴があるのと同時に、全体的な敷地がかなり狭いという条件があります。そこで、北側の敷地をうまく活用していくということが計画のポイントになると思います。  まず、本敷地の方なんですけれども、やはり校舎を建てますと、どうしてもオープンスペースと体育館が地域でも使える体育館ということで大きくとりますので、現在より校庭が狭くなります。これについては、やはり検討会の中でいろいろ議論があったところなんですけれども、やはり内部施設空間を充実したいということで、そういう方向になったんですけれども、それでも、その中でできるだけ校庭を広くする計画をいろいろ工夫してまいります。  校舎についてはなるべく北の方に寄せて、また体育館棟の一階部分は広くするなどして、運動会等の観覧に使えるように工夫しております。  また、体育館棟については今と同じ配置ですけれども、やはり東側に持っていくのは住宅が密集していますので、体育館棟についてはそれを考慮して現在の配置としております。  また、一階にBOP室がありますけれども、午前中には学校施設として利用できる位置として考えております。  去年の大阪の事件ですけれども、それで児童の安全管理ということを基本構想の視点で非常に重要としてまいりまして、校舎の真ん中、北の方からエントランス、大きな昇降口をとっておりますけれども、それについては事務室等で受付ができるような位置ですね。また、今、基本設計の中では、事務室と主事室どちらでも受付ができるような配置として、また計画を練り直していきたいと思います。また、職員室については校舎の中心に置きまして、全体の緊急事態に対応できるような位置としております。  北側のきこえとことばなんですけれども、一階は従来のまま、きこえとことばの教室を行います。また、現在南にあるビオトープ、こちらの方には南の道路を拡幅するため、北敷地に移設する考えです。また、北側の計画なんですけれども、北側については改築ということも考えられるんですけれども、現在上にプールが乗っているので、かなり一階の部分の強度がしっかりしているとも考えられますので、一階の部分を残して、上のプールを撤去して二階に増築するという案も並行して考えております。最終的にはコストの面で優位であれば増築ということもあり得ます。  裏側の二階平面図なんですが、左の方に色が塗られた部分は開放ゾーンといたしまして、アリーナ、音楽室、図書、パソコン室、こちらの開放区は将来的な開放を考えております。  あと、北側の建物に渡るために点線で渡り廊下と書いてありますけれども、渡り廊下については、基本構想の検討委員会で校舎をつなぎたいという意見がかなり強かったんですけれども、これについては、特定行政庁の許可が必要で、これは建築審査官の同意が必要になってきます。周囲の反対等が強ければ実現できない可能性もあります。また、どうしても道路の上を五・五メートル以上あけなければいけないので、位置的には二階と三階の間ぐらいの形になり、そこら辺のバリアフリーの問題も出てきますので、これについては基本設計で検討して、そこら辺の問題が解決できれば設置するという形になると思います。  北側敷地の二階はコミュニティールーム、和室等を設置いたしまして、地域にも開放できるようにしていきたいと思います。  続きまして三階平面図なんですけれども、これもやはり色が黒く塗られた部分を将来的な開放ゾーンとして考えております。北側の屋上については屋上菜園として考えております。  最後の四階平面図なんですけれども、屋上の状態が書いてあります。西側の屋上運動場といたしましては校庭が狭いということで、アリーナの上を運動場として使って、児童の運動量を確保するということにしております。また、プールについては今までの既存校の改築と同じく屋上プールにいたします。  また、屋上緑化、太陽光発電スペースを計画しております。太陽光発電スペースについては、今までの改築校ではなく、今回、駒沢小で初めて、このぐらいの大規模な太陽光発電スペースを計画していきます。また、屋上緑化等についても、今までの改築校以上の計画をしてまいります。  また、最初のA4のペーパーに戻ってもらいまして、裏の3の工事費というところなんですけれども、工事費概算が約三十一億五千万円、校舎・体育館等建設工事で三十億円、これは延床面積一万平米で、平米三十万円として計算して三十億円となります。本体工事が三十億円。附帯設備が太陽光発電、屋上緑化、渡り廊下等で一億五千万円と考えております。  4の今後のスケジュールですけれども、十四年の六月十二日に基本構想の住民説明会を行います。今年度十二月下旬までに基本設計を終えます。平成十五年度は基本設計の住民説明会を終えた後、実施設計に入ってまいります。  それから、仮設校舎を建設いたしまして、校舎の解体を行います。平成十六年度は校舎棟の建設の着工に入りまして、平成十七年度に校舎棟の竣工になります。校舎棟の竣工が平成十八年の三月になります。また、平成十八年度から体育館棟の建設に入りまして、体育館ができるのが平成十九年三月になります。 ○田中美代子 委員長 それでは、ご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆笹尾淑 委員 屋上にプールを設置するようになっていますね。以前から屋上プールは風のぐあいと、寒いという問題が指摘されてきたんですが、そういう点での検討はされてきてこういうところに至ったんでしょうか。どんな検討がされてきたんでしょうか。もう大分前から屋上のプールというのは方々で設置されてきましたけれども、いかがですか。 ◎北川 施設課長 屋上プールというのは主に校庭面積を有効にとりたいという発想から、特に駒沢小学校は校庭が狭いので、プールは物理的に地上には置けないという条件がありますけれども、今までの改築校についても屋上プールをやってきたということは、学校側として校庭をできるだけ広くとりたいという要望が強いので、風の問題も多少は聞いておりますけれども、それほど屋上プールについて風があって使いづらいということは私どもは余り聞いておりません。 ◆笹尾淑 委員 そうすると、さほど弊害はないということなんですかね。 ◎北川 施設課長 できた新築校も回ってきましたけれども、屋上プールについては風の問題で言われたということは余り聞いておりません。 ◆山口裕久 委員 細かいことで、ちょっと気になったんですけれども、音楽室ですとかパソコン室のところに括弧して将来的に開放と書いてあるんですけれども、この将来的というのは何か意味があるんですか。 ◎北川 施設課長 図書のパソコン室というのは、今、学校の方は原則、開放はしていないです。これは学校長の判断で開放しようと思えばできると思うんです。やはり今の流れといたしまして、図書、パソコンについては開放してほしいという要望もかなりありますので、将来的にはそういう形になるので、今の計画としては動線的には開放できるような、区民の自立とか、そういうことを考えて計画を立てているところでございます。将来的には学校長の判断になろうと思います。  また、音楽室というのは、音楽室(1)、(2)というのがありまして、それは第二音楽室のことなんですけれども、音楽室については、一つは夜間、休日等は開放しているんですけれども、音楽室(2)は学校で使う音楽室という意味で書いてあるんですけれども、これについても、将来、音楽室が二つあるんだから、もう一つも開放してほしいというような話が出てくれば、学校長の判断でそういう開放もあり得るのかなと思います。とにかく、今の計画の中では開放ができるような動線を考えて配置しているということにしております。 ◆山口裕久 委員 今、学校長の判断と言うけれども、では十八年に学校長の判断で開放しませんと言ったら、これは開放しなくなっちゃうんですか。 ◎小野 教育長 基本的には、教育委員会としては開放の方向ですべて進めていきたいと思っています。ただ、ここで将来的にという点にとどめてあるのは、ほかの学校を含めての調整も図っていく必要があるということで考えて、いつからということをここに明示していないんですが、開かれた学校を進めていくという中で、学校の開校はできる限り多くのところをしていきたいという方向でおりますので、学校長の判断という点は、最終的にはそうだとしても、教育委員会の方の意向は通していきたいと思っております。 ◆山口裕久 委員 特に音楽スペースとか、若者が演奏したりという場というのは非常に少ないんですよね。十八年ですから期間がありますので、ぜひその辺は、単なる学校の施設ということじゃなくて、今はもう区民の共有財産という感覚になっていますから、ぜひ十八年度開設のときには地域に開放できるという体制をとれるように努力をしていただきたいと思います。 ◎小野 教育長 わかりました。そのような形で今設計も組んでおりますので、意図はそういうつもりであります。 ◆森川礼子 委員 普通教室が十五ということは、一学年二クラスから三クラスということですけれども、現在の子どもの数と将来見通しはこの場合どうなのかということと、それから今、少人数学級という話があちこちでありますが、そういうものに対する対応というのはこれでできるのかどうなのか、その辺はどうお考えでしょう。 ◎北川 施設課長 今回、教室数を十五としたのは将来推計ですね。駒沢小の場合、将来的に推計を見ると、ある程度、若干ふえる傾向にはなっているんですけれども、最大ふえても十五クラスだということです。ただ、ふえた場合、十五でぎりぎりとっておくのは非常に問題があるので、この図面の中にワークスペースというのが入っていると思うんですけれども、各階一個で三個入っていますので、これについては将来、普通教室に転用できるという形でとっております。そういう考えで、十五プラス三という形で考えております。 ◎小野 教育長 少人数教育は、昨年度から私どもは非常に広い範囲でやっております。今後、少人数学級というのはどういう展開をしていくか、国や都の関係も絡んでまいりますけれども、そういうようなものを含めていった場合に、学校施設というのはやはりそのときの児童数や生徒数によりますけれども、いろいろと支障が出てくることは全くないとは言えないと思います。しかし、今ある施設をできる限り活用する、あるいは特別教室等も活用することによって、今の調子でいけば一応それをクリアできるんじゃないかということで進めております。その辺についての対応は考えていきたいと思います。 ◆奥村まき 委員 安全性を確保した上でエコスクールの実現という考え方については評価したいと思うんですけれども、前にいただいた図面で、例えば校庭の芝生化の案もあったり、エコソイル、樹脂混合繊維を採用とか、そういう案も出ているようなことでしたが、そのあたりについてはもうちょっと固まってきているんでしょうか。 ◎北川 施設課長 校庭をどういうふうにするかということは今の段階では保留といたしまして、実は校庭についてはPTA、教職員にアンケートをとりまして、芝生化という話もかなり出ていたんですけれども、あと屋上緑化についてどういう意見を持つかということでアンケートをとりました。結論的には校庭の芝生化については、やはり三割ぐらいが賛成で、七割ぐらいが反対ということで、屋上緑化については逆に七割ぐらいが賛成で、三割ぐらいが反対という結果になっています。  今、杉並の方で校庭の全面芝生化、問題になるのは駒沢小のように小さい校庭で芝生化した場合、休ませるスペースがなくなるということで、それは杉並区と同じ条件になってきますので、杉並区の方でそこら辺がクリアできるのならば、もう一回、教職員、保護者等の意見を聞きながら、芝生ということもあり得ると思うんです。芝生をやらない場合については、樹脂繊維混合土をやっていこうという考えになっております。 ◆奥村まき 委員 このあたりは、まだ時間もあるようですので、十分調査研究をして取り組んでいただきたいと思います。  昨年、駒沢小学校は創立百周年を迎えて、多くの卒業生、同窓生、地域の方々の応援でビオトープが寄贈されて、それも今回改築になったということで、せっかくできたものが、すぐ移設してしまうということなんですけれども、もともとの趣旨を踏まえた上で移設して同じものを残していただきたいのが一つと、あとは百周年の記念の日というんでしょうか、そういったものもありましたので、それもきっちり移設をしていただきたいと思います。というのは、赤堤小学校が創立三十周年で、若竹という歌詞が校歌にあったということで、竹林と記念の碑というか、そういう三十周年に寄贈するというものもあったんですが、体育館を改築するときに移設するという話だったのが、実際には撤去、廃棄されてしまったという経緯がありました。駒沢に関しては特に百周年で寄贈したという地域の方の思いは大きいと思いますので、移設と同時に記念碑、入り口に立っている記念の板ですね、あちらの方も間違いなく移設をしていただくよう要望しておきます。配慮していただきたいと思います。 ◎北川 施設課長 ビオトープについては、駒沢小学校と決定する前に、PTAと地元の方がつくっている間に決定ということが聞かれて、最初の規模より縮小してつくったということを聞いております。ただ、それはそういう形でつくったので、北に移設する場合も、材料とかそういうものを有効利用いたしまして、復元するという形でつくっていきたいと思います。また、記念碑等については、改築に当たりまして、ほかの船橋小も同様なんですけれども、十分調査いたしまして残すように計画してまいります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○田中美代子 委員長 それでは、(3)船橋小学校改築工事基本設計について、理事者の説明を求めます。 ◎北川 施設課長 船橋小学校改築工事基本設計についてご説明いたします。  船橋小学校の改築工事に伴う基本設計がまとまりましたので、報告いたします。  2の基本設計の概要なんですけれども、基本設計の基本的な考え方といたしまして、①新しい教育環境への対応を図る、②が生涯学習に配慮した施設環境を図る、③が環境に配慮した施設整備を図る、④が地域の防災拠点としての施設整備を図る、これらについても学校改築指針の基本的な考え方に沿って、船橋小学校の基本設計も進めてまいります。  今回の基本設計なんですけれども、昨年の十二月四日に住民の中間説明会を行いまして、十二月二十日にその結果を文教常任委員会で報告しておりまして、内容についてはそのときにかなり詳しく説明いたしましたので、今回はポイントだけの説明にさせていただきます。  添付のA3の図面がありますので、それを開いていただきたいと思います。一番下に配置図と書いてある図面なんですけれども、船橋小学校の配置計画につきましては、この小学校もやはり現在の配置とほぼ同じ配置になりまして、校舎が東西に長くなっておりまして、北が体育館、西は現在ないんですけれども、西側に特別教室等を設けます。あと、できるだけ樹木の保存ですね。かなり樹木の本数がありますので、樹木はできるだけ保存に努めてまいりたいと思います。  あと、環八の防音対策ということがあるので、特別教室等は防音対策も含めて、そこの西側の位置に配置しております。プールについては、やはり周辺の住宅への考慮をいたしまして、特別教室等の屋上に設置しております。  この配置図の中で、門がかなりあるのが見られると思うんですけれども、児童の登下校と外来者が使う門は東門ですね。そこの東門だけから児童の登下校、外来者、教職員が入ります。南門は緊急車両用で、救急車とか緊急車両のための門になります。西門、環八よりの門は避難用で、非常事態があった場合の児童の避難ということで考えております。北の方の門は主に開放用です。土日、夜の体育館の開放とか、北に陶芸室がありますので、陶芸室の部分は昼間も使えるように考えております。また、東門の北の方に通用門とありますけれども、ここは給食等一般物品の搬入ということで、今回の計画では、児童とその他の人がなるべく交わらないようにという門の計画にしております。  裏側の一階平面図というところなんですけれども、こちらの方も船橋小学校の基本構想では、去年の六月の池田小の前に基本構想が策定を終わっていまして、ちょっと児童の安全管理という視点が抜けていた部分がありますので、基本設計の中でそれらも含めて検討してまいります。  それで、東門については、児童が朝と夕方に登下校するんですけれども、そのほかに一般の来客、業者以外の来客者については東門から入ってきます。その場合も、なかよし教室、これは情緒障害教室なんですけれども、その職員室を南にとったことと、あと今回、今まで世田谷区の学校ではないんですが、事務室を受付の位置としております。今まで受付は主事室だったんですけれども、用務主事の方は、ふだん学校の内部の仕事ということでほとんど部屋にいませんので、そういう安全管理が問題であるということで、今回、主事室を受付の位置にいたしまして、常に人の視線を浴びながら校舎内に入っていく仕組みをつくっております。また、校長室、職員室、保健室については校舎の中心にとりまして、緊急事態に対応する配置といたしております。  二階平面図については、二階から四階までが同じ配置になっておりまして、六教室が三層で十八教室という形でとっております。普通教室は日照条件のよい二階から四階の南面に配置いたしまして、オープンスペースとつなげまして、フレキシブルな学習形態を可能にしております。  あとは、三階平面図、西側に屋上プールを設置しております。四階平面図もクラスルーム、オープンスペースは同じ配置となっております。  それ以降、R階平面図と立面、断面図等が載っております。  またA4の資料に戻っていただいて、3の建設費(概算)というところですけれども、約三十二億円、これは外構・校庭整備を含んだ金額です。  4の今後のスケジュールですけれども、平成十四年度は住民説明会を行いまして、実施設計、仮設校舎の建設に始まります。平成十五年度については、旧南校舎の解体から新校舎棟、特別教室棟の建設が入ってまいります。十六年度で新校舎棟、特別教室棟の供用開始、この一部が十六年八月にできます。また、引き続き北校舎の解体に入りまして、多目的棟、給食調理室の建設及び供用開始ということで、給食部分ができるのは平成十七年三月になります。平成十七年度では、旧体育館の解体から始まりまして、新体育館建設、校庭整備、体育館ができるのは平成十八年の三月になります。平成十八年は供用開始ということで、平成十八年度四月から供用開始となります。 ○田中美代子 委員長 ご質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○田中美代子 委員長 それでは、(4)次期改築予定校の選定について、理事者の説明を求めます。 ◎北川 施設課長 次期改築予定校の選定についてご報告いたします。  まず1の経緯なんですけれども、次期改築予定校の選定につきましては、学校改築調整会議等で検討を進めてまいりまして、次期改築予定校として給田小学校、給田小学校の次の次次期改築予定校として松沢小学校を選定いたしました。  こちらについては裏面に選定方針を(1)から(8)まで添付しておりまして、これについては、もう既に去年の委員会で配付した資料と同じものなんですけれども、主に(1)の総合評価点の順位の高い順ということは、点数が低いということなんですけれども、これの点数でやっていくのを原則としております。ただ、(2)以降でいろんな要素がありまして、その時々でいろんな条件が違ってきますので、今回、特に(8)のその他の特殊事情がある場合といたしまして、給田小の児童の急増ということは、(8)の特殊事情ということで考慮して決めております。  戻っていただいて、2の給田小学校の概要、3松沢小学校の概要は記載のとおりです。  4の今後のスケジュールですけれども、給田小学校については特に来年度、どうしても一クラスは確実に増加する予定です。ひょっとしたら二クラス増ということもあり得まして、現在、給田小学校の校舎内ではランチルームもない状態でして、その中でクラスを一クラス確保するというのは非常に難しい状態になっております。今回、どうしても仮設プレハブを校庭に設置しなければいけない状態となっております。また、その仮設プレハブについては、将来の改築のときの校舎の本プレハブとして使うように計画してまいります。そのために今回、七月の初旬ぐらいに改築基本構想検討委員会を立ち上げまして、ある程度、新校舎の配置を決めて、その仮設プレハブが本プレハブに使えるように考えていきたいと思いますので、構想検討委員会を立ち上げます。  先行仮設校舎は来年の一月から三月まで設置いたします。十四、十五年度で改築基本構想、十六年度で基本設計、十七年度で実施設計、十八年度で工事着工、十九年度で工事竣工になります。  松沢小学校については、総合評価点ということではかなり順位の高い学校でして、これについては松沢小学校が改築されるというのは当然なんですけれども、それ以上に周辺の道路が商店街に面していまして、放置自転車等の問題がありまして、また、周辺の道路がかなり狭いということで、道路整備も入ってくるのではないかと思います。そういうことで、かなりこういう検討に時間がかかるということで、今回、予備調査ということで平成十四年度から入っております。  平成十五年度から十六年度で基本構想の策定、十七年度以降は給田から一年おくれの計画になっておりまして、十七年度基本設計、十八年度実施設計、十九年度着工、二十年度竣工となっております。  添付の資料といたしましては、次期改築校の給田小学校と次次期改築校の松沢小学校の案内図、用途地域図、既存校舎配置図、周辺公共施設現況図を添付しております。 ○田中美代子 委員長 ご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆奥村まき 委員 給田小学校なんですけれども、人口増による一クラスないし二クラス増の可能性があるのでプレハブ校舎をまず最初に検討して、それがもとになって新しく学校改築になったというふうには理解しているんですけれども、子どもの教育環境を考えた場合に、校舎じゃなくてプレハブ校舎で授業を受けさせるというのが果たして教育環境としていいのかどうかという観点から立つと、もちろん地域の方へアンケートなどもとる必要があるかと思うんですが、学区域の見直しをして、近隣の学校に行ける方などは行っていただくことによって、なるべくプレハブ校舎で授業を受けなくてもいいようなことも考える必要があるんじゃないかと思うんです。そのあたり、PTAだけではなくて地域の方へアンケートをとってみたりとか、学区域の変更などについてはどのようにお考えなのでしょうか。 ◎中村 教育次長 確かにそういったことも対策の一つとしてあろうと思いますが、率直に申し上げまして、給田小学校の場合は現在二十一学級で七百二十人の児童がおりますので、それを周辺の学校、具体的には烏山小とか烏山北小があるわけですが、それを含めて、収容という言葉は余りいい言葉じゃないかもしれませんが、収容するということになりますと、教室の配置という物理的な問題のほかに、保護者等、児童等の影響もいろいろ検討しなければいけない項目が相当あるだろうというふうに思いますので、そのための時間が相当、現実の問題としてかかるのではないかというふうに考えます。そうした場合に、改築は片やできれば急ぎたい話ですので、そういったスケジュールの兼ね合いとの関係で考えますと、校庭の中にプレハブを建てて、とりあえず対応するというのが一応はオーソドックスな考え方かなというふうには思っているわけなんです。 ◆奥村まき 委員 地域に理解を、合意を得ながら進めていっていただきたいと思います。 ◆森川礼子 委員 松沢小学校の方の広さなんですけれども、第二運動場というのがありますが、それも含めての広さでしょうか。 ◎北川 施設課長 一万二千五百五十六というのは、第二運動場も含めた面積です。 ◆笹尾淑 委員 松沢小学校の敷地の中で国有地が占める割合、それから、今回この改築に当たっての国に払うお金、これはどのような計算になるんですか。 ◎北川 施設課長 松沢小学校におきましては、国有地の占める割合は六五・一%です。今想定している金額が一億六千九百万円なんですけれども、ただ、この金額については国の方で考え方が二通りありまして、建物部分の面積で計算するか、敷地全体の面積で計算するかということがありまして、これは敷地全体で計算した面積が書かれているので、これについて財務省本省とかそこら辺で最終的な調整をしております。どちらで結論が出るかわからないんですけれども、この金額は敷地全体でやっている大きい方の金額と考えていただければいいと思います。 ◆森川礼子 委員 その今の第二運動場は国有地ですか。国有地というのはどっちの方なんですか。 ◎北川 施設課長 国有地は今校舎が建っている方です。 ◆森川礼子 委員 そうすると、今校舎が建っている方だけでの国有地の割合はどれぐらいですか。 ◎北川 施設課長 今の六五・一というのは全部の面積なので、校舎の建っている部分だと七割以上の形になります。
    ◆笹尾淑 委員 森川委員が伺いましたのは、前から大きな懸案となっていますから、あきらめずに、国に対して建てかえに当たって払う――自治体からもそんなにお金を取って、建てかえ自体が財政難の中でやるわけなのに、一億五千万円以上のお金を払うというのは本当に大きな負担だと思うんですよ。しっかりこれは国に対して要望を強めていただきたいということを申し上げたいわけです。 ◎小野 教育長 その点につきましては、議会からもご協力をいただきまして意見書を出していただきましたりしておりますので、この点は動きとしてはかなり広がっております。また、今までどちらかというと二十三区の中でも十七区、国有地を借用している区があるんですが、小さい面積だったりしますと余り積極的でなかった点もあります。しかし、基本的な考え方を進めるべきではないかという点をとらえまして、そのほかにも学校から、あるいは地方自治体から国へ要望するものがたくさんあるわけですし、それらを含めてやはりただしていくべきだということをとらえまして、この前も関東地区の教育長会議でもそれを議題として審議しましたし、それから今後、財務省等にも積極的に働きかけを強めていきたいと思います。ですから、時間はかかるかもしれませんが、この改築の段階で少しでもそれが進展することを望みたいと思いますし、頑張っていきたいと思います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○田中美代子 委員長 それでは、(5)烏山中学校改築工事請負契約について、理事者の説明を求めます。 ◎北川 施設課長 烏山中学校改築工事請負契約について、福祉保健常任委員会とあわせ報告をいたします。  1の改築の理由なんですけれども、烏山中学校は全面的に老朽化が進んでおり、また、たび重なる増築工事を実施しているため、部屋の構成や配置などが悪い建物となっております。また、学校運営に支障を来しております。このため、学校改築指針に基づき、全面改築を行います。所在地については記載のとおりです。  3の工事概要ですけれども、敷地面積、構造・階数、建築面積、延床面積、最高の高さ、面積構成については記載のとおりです。  面積構成については、校舎、温水プール、体育館、児童館、教育相談室、クラブハウス等に分けて面積を記載しております。最終的な延床面積は一万千五百八十三・六平米になっております。  (7)の主要室構成ですけれども、学校施設、児童館、温水プール及び陶芸室、教育相談室、その他については記載のとおりになっております。  裏面、4の請負契約ですけれども、(1)の改築工事請負契約、これについては建築工事です。契約方法は制限付一般競争入札、契約金額は税込みで二十七億七千四百十万円です。相手方は大名・立石・中秀建設共同企業体です。  (2)の改築電機設備工場請負契約、契約方法は公募型指名競争入札、契約金額は税込みで四億六千百七十九万円です。相手方は旭日・淡島建設共同企業体です。  (3)の改築給排水衛生設備工事請負契約、契約方法は公募型指名競争入札、契約金額は税込みで二億九千九百二十五万円です。相手方が大橋・共立建設共同企業体です。  (4)の改築空気調和設備工事請負契約、契約方法は制限付一般競争入札、契約金額は税込みで五億五千六百五十万円です。相手方が朝日・温調建設共同企業体です。  なお、工期についてはすべて契約の日より平成十六年二月二十七日までになっております。  上記の請負契約については、第二回定例会において提案される予定です。 ○田中美代子 委員長 ご質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○田中美代子 委員長 それでは、(6)新星中学校大規模改修工事(1期)請負契約について、理事者の説明を求めます。 ◎北川 施設課長 新星中学校大規模改修工事(1期)請負契約についてご報告いたします。  1の大規模改修の理由ですけれども、新星中学校の校舎は全面的に老朽化が進んでおり、また、池尻中学校との統廃合を予定しております。このため、新しい学校としてのイメージを考慮しながら、校舎の内部、外部の全面改修を行い、建物の耐久性や教育環境の向上を図ります。所在地は記載のとおりです。  3の工事概要ですけれども、敷地面積、構造・階数、建築面積、延床面積は記載のとおりです。延床面積で今回の改修面積が二千百五十九平米、今回の増築面積が六百八十・六七平米になっております。  工事内容は、北校舎西側の一~四階が対象で、職員室、保健室、理科室、木工室、金工室、被服室、美術室、普通教室などの改修を行います。また、トイレも改修いたします。また、新たに給食調理室とランチルームを設置いたします。  4の請負契約ですが、契約方法は公募型の指名競争入札、契約金額は税込みで三億五千五百九十五万円です。これについては建築工事のみです。今回、議決を要するのは建築工事のみで、設備工事は議決を要しません。相手方は小俣建設工業株式会社、工期は契約の日より平成十五年二月十四日まで、上記の請負契約については、第二回定例会において提案される予定です。  なお、新星中学校につきましては、ご存じのように給食室の増築部分で増改築承諾料がかかりますので、この手続として五月十四日に現状変更承認申請書を関東財務局東京事務所の方に提出いたしました。  また、六月初旬ぐらいに承認条件として増改築承諾料の金額を含めた条件が関東財務局から提示されまして、六月中旬ぐらいに区が承諾書を提出するという段取りになります。また、新星中学校の給食室が七月二十日に解体されるので、七月二十日までに増改築承諾料について納付しなければいけないということになっておりまして、増改築承諾料が正式に出た段階で、委員会の方にご報告いたしたいと思います。 ○田中美代子 委員長 ご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆飯塚和道 委員 一つだけお聞きしたいんですけれども、両校の歴史的なものというのでメモリアルホールというようなものを設置するというような話もあったんですが、今回は工事内容にありませんけれども、その辺は検討されているのかどうか。 ◎北川 施設課長 メモリアルホール的なものは給食室の上にランチルームをつくりまして、その中に展示室というものをつくりまして、そこでいろんなメモリアル的なものを考えております。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○田中美代子 委員長 それでは、(7)「第四十回親と子のつどい」の開催結果について、理事者の説明を求めます。 ◎霜村 生涯学習課長 四月の当委員会で開催の予定についてご報告させていただきました「第四十回親と子のつどい」を、予定どおり五月三日の建国記念日に開催いたしましたので、その結果を報告させていただきます。  総合運動場を使いまして、親子で遊ぶという遊びをテーマにした、主として各地域のボランティア団体の皆さんに集まっていただいて、手づくりで一日遊ぶというお祭りでございます。  主催でございますけれども、中心となっていただきますのが世田谷区子ども育成者連絡協議会という団体でございますが、これに教育委員会、世田谷区も共催の形をとっております。さらに、社会福祉協議会、スポーツ振興財団からの協賛、後援をいただいたところでございます。  内容は4のところに記載のとおりでございますが、当日の状況は大変好天に恵まれまして、近年では一番多い人出だったんじゃないかと思います。大変人気が高かったのが、協力団体の最初に出ておりますけれども、成城消防署さんが持ってきてくれましたはしご車ですね。あれに乗りたいというお子さんが大変多くて、百人以上の列をつくって並ぶという状況でございまして、乗った方にお話を聞いたら、本当に天気がよくて、上から富士山が見えたというようなことで喜んでいただくことができました。  参加人数も、こちらには一応七千人というふうに書いたんですが、正直申し上げてきっちり数えることは難しくて、私も現地で午後になってからぱっと見回すと、一定の時間で見ると二千人ぐらいはいるのかなというぐらい本当にすごい人出で、もしかしたら七千人というのは控え目過ぎて、一万人ぐらいいたのかなというふうにも感じているところです。 ○田中美代子 委員長 ご質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○田中美代子 委員長 それでは、(8)平成十四年度学校基本調査について、理事者の説明を求めます。 ◎溝口 教育委員会事務局参事 それでは、毎年行っております国の指定統計調査であります学校基本調査の結果が出ましたので、ご報告をさせていただきます。  まず、小学校六十四校でございますが、十四年度は心障学級を含めまして、九百三十二学級、二万八千三百十七名となりました。学級数では、実は昨年からふえておりますが、児童数については本年二百十九名の増になりまして、昭和五十四年以来二十三年ぶりに増加に転じたという状況にございます。これは近年、区内人口が増加しているということかと思っております。なお、今後十八年度ごろまでは、東京都の推計でございますと、まだ少しふえるという統計結果が出ております。  2の中学校でございます。三十二校で、十四年度は三百三十一クラス、一万五百九十八人でございます。これにつきましては、この表を見ていただきますと依然として減少しておりまして、この五年間では学級としても一〇%以上減っておりますし、生徒の方も、昨年から三・六%ほど減っております。都の推計では、先ほど申し上げました小学校の増が十八年度程度から逆に影響してふえてくるのではないかと、こんなふうに予測をされております。  裏面でございますが、幼稚園十一園でございます。十四年度は四十四学級、千二百二十八人ということで、園児数は昨年から比べまして十五人ふえております。就園率は八二・一%ということで、この五年間に約百名程度ふえてございます。就園率のポイントも八%程度ふえてございます。幼稚園は以上でございます。  あともう一枚、小学校、中学校、普通学級のみでございますが、学校別の増減の状況を記載してございます。下に注が書いてございますが、一校当たりの平均学級数、児童数、生徒数などを記載しておりますので、ごらんいただきたいと思っております。 ○田中美代子 委員長 ご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆上島よしもり 委員 小学校別の学級数、児童数の一覧を見ますと、減っているところもあるんですが、ふえているところもありまして、そこでちょっと気になるのが、松丘小学校が五十一名ふえているのに対して、学級がゼロなんですよね。これというのは、たまたまちょうどおさまったのか、もしくはクラスというか、箱というか、教室が足りなくてこうなっているのかということが気になるんですけれども、ちょっとその辺をご説明していただきたいんです。 ◎溝口 教育委員会事務局参事 今、一学級四十名ということで学級編制を組んでおりますので、例えば、ことしの三年生は百二十三名ということでありますと、これは百二十三名から百六十名までは四クラスのまま、そういう状況が、余力のあるところがふえておりますと、学級数がふえずに生徒数だけふえるという状況になるかと思います。なお、全体では、ことしの三月に卒業いたしました卒業生が百二十二人に対して百六十人ということで、それだけでも四十人ぐらいふえておりまして、その年次による違いといいましょうか、そんなことが理由かというふうに思っております。 ◆上島よしもり 委員 それで、この五十一名ふえたのは、その地域の子どもたちがふえたのか、人気が高くてふえたのか、いろんな要素があると思うんです。これは、松丘小学校はこれで適正という考え方があればいいんですけれども、ある程度適正を超えていく可能性も、多少の影響を区では認めているわけですが、そういう中では適正を超えてしまうということもあるんじゃないかと僕は思うんです。その適正というのはどこに置くべきなのか、また、ある程度、学校ごとにマックスというのは設定して、越境というのも多少、一〇〇%自由というのはどうなのかなという考え方もあると思うんですけれども、その辺のお考えはいかがでしょうか。 ◎溝口 教育委員会事務局参事 国などでは、例えば十二学級から十八学級くらいが適正だという一般的な考え方がございますが、それぞれ地域、地域によりまして、学校自体の施設規模が既に大きいところでは、一定の人数を受け入れられるのではないかと思います。そういった意味では、学校によってその対応も少しずつ変わってくるのかなと。ただ、最近は施設規模から見ますと、人数がかなり多くなってきたという学校も見られます。そういったところにつきましては、例えば就学の際の指定校変更、あるいは区域外就学、他区市からの就学等についても、一定の制限を加えざるを得ない時期というのは当然出てくるかなと思っております。 ◆上島よしもり 委員 そういう方向でやっていただきたいんです。いわゆる、各学校ごとの適正というのは難しいんですけれども、そういうものをある程度設定して、学校運営がうまくいくように、その辺の配慮が今後必要になってくると思います。今、その辺のところをきちっとやっていく必要が出てくると思うというお話だったんですけれども、その辺のところをある程度、きちっとした形で今後やっていくべきだと思いますので、ぜひお願いしたいと思います。 ○田中美代子 委員長 ほかによろしいですか。 ◆笹尾淑 委員 小学校の場合、六十四校中、この数字で見ましても、二けたでふえているところが二十校ありますね。ですから、かなり変動があるということだと思いますが、これからの学校のあり方、つまり老朽化以外に学校の施設を変えなければならないような事態が生じてくるかどうかという予測ですけれども、これはざっと数えて二けたでふえているのが二十校あるんですよね。今まで教育委員会が予測してきたことと比べてどうですか、今回こういうふうにあらわされて初めて私たち、随分多いなというふうに思うわけですけれどもね。 ◎溝口 教育委員会事務局参事 ことしは約二百二十名の児童がふえたということで、そういう面から言いますと、増になった学校が多くなったというふうには思っております。ただ、学校施設自体は、一番学校の児童数が多かった時期にも耐えられる程度の余力があるわけでありまして、トータルで申し上げますと、かなりの余力がまだまだあるかなというふうに思います。ただ、学校の地区によりましては、先ほども答弁いたしましたように、地域によっては施設規模からしてきつくなってきているというような部分もありますので、そこについては就学の受け入れ、あるいは施設的な対応、そういったものも総合的に今後、対応していかなければいけないのかな、今こんなふうに考えております。 ◆鈴木昌二 委員 私、何年か前、小中学校の適正の委員会というか、附属機関に入って検討結果を出させてもらったものですから、それをもう一度整理してもらって、そのとき、たしか小学校の場合、七学級、そして小学校一、二、三年のときが一学級ずつになったら検討するということも答申で出していたと思うんですよね。そうしますと、今十四年度を見ると、六学級が花見堂はあるし、北沢はあるし、希望丘もあるし、今は新星中と池尻でいろんな場面もある中で、きょうじゃなくてもいいですから、委員さんにわかるように、その辺を説明できる資料等を出していただきたいと思います。 ◎四元 教育政策担当部長 そのとき私も事務局をやっていましたので、ちょっと申し上げますと、中学校と小学校はちょっと違うので、中学校の場合にはそのような形になっても、小学校の場合には、基本的には学校が運営できなくなるぐらいに小規模になったときに統廃合を考えましょうということで答申を出したというふうに記憶しております。六学級になったということについて、確かに単学級化するということについては、我々として小規模の弊害が出てくるだろうというふうな形で、学校間連携等も含めて保管をしなきゃいけないとは思いますけれども、統廃合という点では、中学校のような形での対象校にはならないのかなというふうには思っています。 ◆鈴木昌二 委員 そういうことも含めて、この次でいいですよと言って、私の記憶だと、考えましょうだけれども、小学校については、いろいろな地域との関係があるので、いきなりは統廃合するんじゃないよと、中学の場合は考えましょうという記憶が残っているんだけれども、そういうことを整理して、考えましょうだったことは間違いないと僕は思うから、皆さんに次までにちょっと整理して、そういうことも含めて、報告を願いたいということですから。 ◆森川礼子 委員 ちょっと個別になりますが、中学校の統合の学校が嫌われたというか、池尻ががくっと減って五クラスになってしまって、一年生は一クラス辛うじてというところだそうですけれども、女の子は非常に少ないとかいうふうに聞いたんですが、ちょっとそこの現状をお話しいただけませんか。 ◎大野 学校適正配置担当課長 池尻・新星の学校統合ということで、十六年四月に向けて準備をしているんですけれども、そういった中で、池尻中学校の一年生は二十名ということで、女子一人という形になっておりまして、一クラスで学校活動をしていただいているというところでございます。新星中学校は六十五名というところでございまして、二クラスで運営しているということが実態でございます。 ◆森川礼子 委員 女の子一人という状況は非常に大変なことだろうと思うんですが、その辺では配慮とか何かあるんでしょうか。 ◎大野 学校適正配置担当課長 そういうことは予測された中で、各中学校長の方から、それぞれの保護者の方にこういう事態になるけれどもどうでしょうかというふうなことでお話を申し上げて、進学を決めていただいたところがございますし、今の学校運営の中でもそういう実態というようなことを踏まえて、先生方も工夫して進めていただいているというふうに理解しております。 ◎四元 教育政策担当部長 我々としても、一人の方はそのことを承知で進学されたということですけれども、我々としては、交流活動を活発にするというような形で、やはり一人で孤立するようなことのないように、十分配慮していきたいというふうに、それは学校とも具体的に交流を深めていくような形での促しをしているところでございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○田中美代子 委員長 それでは、(9)喜多見東地区会館まちかど図書室の開室日の拡大について、理事者の説明を求めます。 ◎杉野 中央図書館長 十二、十三年度と行財政改善計画に基づきまして、図書館の補完施設であるまちかど図書室の見直しを行ってまいりました。結果といたしまして、必要性の薄れた三室につきましては、三月をもって廃止をいたしますとともに、図書館サービスの受けにくい地区にある喜多見東地区会館まちかど図書室につきましては、充実を行うということとしたところでございます。通常、地区会館型のまちかど図書室につきましては、週二日の開室でございますけれども、喜多見東地区会館まちかどにつきましては、従来の火曜日、土曜日に加えまして、新たに日曜日を開室し、週三日としたところでございます。開始は今月十二日の日曜日から行ってございます。開室時間については従来と同様でございます。 ○田中美代子 委員長 ご質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○田中美代子 委員長 それでは、(10)第十二回小学生海外派遣について、理事者の説明を求めます。 ◎若井田 教育指導課長 第十二回小学生の海外派遣についてご報告申し上げます。  昨年度につきましては、ニューヨークのテロということがありまして、十月実施が一月実施に延期されました。今年度につきましては、例年どおり十月に行いたいと思っております。訪問国の小学生と交流する体験ですとかホームステイなどを含めまして、国際的な視野を広めるということで実施したいと思っております。  主な内容は、小学校との交流、ホームステイ、それから、自然、産業、文化、歴史等の学習でございます。  方面といたしましては、オーストリアのウイーン市ドゥブリング区と、オーストラリアのバンバリー市、二方面で派遣いたします。派遣人数は三十二名で、それぞれの方面で十六名ずつということでございます。小学校五年生に募集をかけることにいたします。七月から準備に入りますので、六月中に募集をかけて応募を募るということになります。 ○田中美代子 委員長 ご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆川上和彦 委員 前に海外派遣のときに、条件というか応募資格の中で、海外から来た子どもさんを受け入れられる家でなきゃだめみたいなことがありまして、これには載っていないですけれども、それは省かれたんですか。 ◎若井田 教育指導課長 あれはカナダのウィニペグの方で……。 ◆川上和彦 委員 中学校だけ。小学校はないの。 ◎若井田 教育指導課長 はい。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○田中美代子 委員長 それでは、(11)平成十四年度教育課程届の受理結果について、理事者の説明を求めます。 ◎若井田 教育指導課長 平成十四年度の教育課程届の受理結果をまとめましたので、ご報告させていただきます。  初めにおわびを申し上げたいと思いますが、全体を通しまして活字が大変小さくなってしまいまして、一枚に入れるために小さくなってしまったところがありまして、次回からは紙の大きさを変えるなど工夫したいと思っておりますので、お許しいただきたいと思います。  小学校と中学校を主にご説明させていただきたいと思いますので、三ページをごらんいただきたいと思います。  教育課程届には、教育目標、それから学校の教育目標を達成するための基本方針、それから指導の重点という三項目につきましては、各学校が文書で書くものでございますので、その文章の中にあるキーワード等を集約いたしまして分類したものが三ページでございます。  四分の三以上の学校で、その分類の中に当てはまったものについてちょっとご説明いたしますと、例えば教育目標では、豊かな人間性というキーワード、またはそれに類する言葉を用いて文章化しているという学校が五十一校、七九・七%ございます。また教育目標の中に、思いやりの心の育成というキーワード、またはそれに類する言葉を用いて文章化した学校は五十校、七八・一%でございます。  同様に、基本方針、教育目標を達成するための基本方針では、人権尊重の精神のところで、思いやりの心の育成が七五%、豊かな個性と創造的の育成に関するもので、基礎的、基本的な学力の定着に関するキーワード、または類する言葉を文章化したものが八九・一%、学校、家庭、地域社会との連携につきましては、九〇・六%、(4)で開かれた学校づくりにつきましては八七・五%、ここら辺が多くの学校で文章化しているところでございます。  指導の重点につきましては、各教科のところで、やはり今年度は基礎的、基本的な内容の重視、徹底というのが七五%で多うございます。あと、道徳では豊かな人間性。特別活動でも、やはり豊かな人間関係、人と人とのかかわりが九〇・六%、集団の一員としての自覚の育成が七八・一%。生活指導関係では、基本的な生活習慣の確立というのが八五・九%と多くなってございます。  四ページに参りまして、小学校の総合的な学習の時間の取り組みでどのような取り組みが多いかということでございますが、2のところをごらんいただきますと、やはり小学校では環境、国際理解、福祉、ボランティア、情報が上位四つを占めてございます。後ほどごらんいただきます中学校とは、ちょっと違ってございます。  それから、ちょっと飛びまして七ページをごらんいただきますと、今年度初めて実施いたしました数値目標を各学校ごとに書いてございます。  学校名の右側に項目A、B、Cがございますが、このA、B、Cにつきましては、七ページの一番上の欄外にご説明させていただいておりますが、教育課程届の指導の重点は三つの項目から成っております。Aは各教科、道徳、特別活動、総合的な学習の時間に関する指導の重点、Bは特色ある教育活動に関する指導の重点、Cは進路指導、生活指導に関する指導の重点、この指導の重点がA、B、Cに分かれておりますので、そのそれぞれに数値目標をつくっていただいたということになってございます。  なお、数値目標につきましては、各学校とも必ずその数値目標を決めた背景を書いていただくということになっておりまして、右側にその背景を書いてございます。  小学校で申しますと、例えば若林小学校のAというところに、みんなで読書五千冊というのがありますが、読書活動に関する数値目標は多うございます。  それから、例えば2の三宿小学校のC、二つございますが、上の方を見ますと、二学期のトライアンドチャレンジでは、縦割り班清掃を四週間位置づけるというのがございます。小学校では縦割り班活動、要するに一年生から六年生まで異学年を幾つかのグループに分けて、異なる学年の子どもたちが一緒に活動する、そういう縦割り班の活動について数値目標化したものも多うございます。  それから、3の東大原小学校、Aのところでゲストティーチャーにつきまして、各学年の児童は、授業の中で担任以外五名以上のゲストティーチャーと触れ合うような教育活動を計画するというのがございますが、ゲストティーチャーについても触れた数値目標は多うございます。  あと、東大原小学校のCのところで、あいさつについて、あいさつ強化週間を年三回以上設定してという文章があります。あいさつ関係も小学校では多うございました。  中学校の方に進めさせていただきます。ページが飛びまして二七ページでございます。  やはり、まず初めに教育目標、それから基本方針、指導の重点の中で、四分の三以上の学校が、キーワードまたは類する言葉について文章化したものについて述べさせていただきますと、教育目標では豊かな人間性、これが九〇・六%で多うございます。  基本方針の中の(1)人権尊重関係では、人権尊重の理念の定着が八四・四%、思いやりの心の育成が八一・三%と多うございます。  それから、豊かな個性と創造力の育成のところでは、基礎的、基本的な学力の定着八一・三%、そして、その下に中学校独特のものでございますが、少人数指導や選択教科の履修幅の拡大など個に応じた学習の充実というのが六二・五%ございます。  以下、開かれた学校づくり八四・四%などがございます。
     指導の重点のところでは、基礎・基本の定着を図る指導九三・八%と多うございます。あと道徳関係、集団の一員としての自覚を促す指導などが多うございます。  次の二八ページに参りますと、総合的な学習の時間の取り組みについてございます。2の実践しようとしている内容についてのところでございますが、小学校の方は情報、環境、国際理解、福祉等が多うございましたが、中学校では進路指導にかかわる職場体験、これがトップで六八・八%になってございます。(2)が福祉・ボランティア・社会奉仕、また(4)に歴史・文化・伝統などが入ってございます。ここら辺が小学校とはちょっと違うところでございます。  それから、三〇ページから中学校における数値目標について学校別にまとめてございます。  中学校で数値目標関係で最も多いのは実は授業公開にかかわる数値目標でございまして、そこは小学校と違うところでございます。三〇ページにつきましても、例えば若林中学校Aの項目で、年間八回の月例授業参観日を設定する、毎回保護者アンケートを実施するというのがございますが、このような授業公開関係の者が中学校では一番多うございました。  それから、同じく若林中学校のCのところで、全生徒に個人面談を教員と校長で年三回以上行うというふうにありますが、教育相談関係についての数値目標、これが中学校では二番目に多うございまして、これも小学校と違う傾向でございます。  そのほかに、例えば太子堂中学校のB、アルミ缶改修活動があります。それから三一ページ、5の駒沢中学校のC、ボランティア体験にとありますが、ボランティア関係も中学校では多うございます。そのほか、学校間連携につきまして中学校では多いという傾向が出ております。  また、お時間があるときにお読みいただけたらというふうに思っております。 ○田中美代子 委員長 ご質疑がありましたら、どうぞ。 ◆笹尾淑 委員 新しく導入されたこの数値目標で、教育効果がどのように上がるかということですよね。その辺はひとつどんなお考えか聞いておきたいと思います。  それから二つ目は、読書に関連をしたことが非常に多いわけですが、その辺については環境の整備といいますか、新たにもっとこういうところを充実させないと、こういうこともできないのではないかというものもありますよね。それから花壇――花かしらね、そんなことをやっていくところもありますでしょう。  だから、教育委員会としても、これをやるために具体的にどうするかという課題は一つあるんじゃないかと思うんですが、そんなところはどのようにお考えか。どうですか。 ◎若井田 教育指導課長 数値目標につきましては、各学校で決める場合、また保護者、地域に説明する場合もお願いしているところでございますが、やはり学校教育の改善を各学校が進める中で、自然に達成する指標ということでお願いしてございます。もちろん、数値目標を設定することによって、教育効果があるということももちろんでございますが、数値目標を設定することによって、自校の教育改善を自覚して進めていただくということをお願いしているところでございます。  それから、環境整備につきましては、教育政策担当の方で行っております特色ある学校授業の予算ですとか、そういうものも使っていただくようにお願いしております。 ◆笹尾淑 委員 今の答弁ですと、環境整備では特別に教育委員会はやるということではなくて、学校の持っている予算の中でというように聞こえますが、そういうことなんですか。 ◎若井田 教育指導課長 今、特色ある学校予算等は活用していただきたいと思っておりますが、例えば読書活動につきましても、現在図書室にある本というのは、各学校にかなりございます。そういうものをどういうふうに活用していくかという視点で、改めて自校の教育活動を見直していただいて指標をつけていただくということで、もしもその中でさらに必要なものがあれば、もちろんご相談していただきたいとは思っております。 ◆笹尾淑 委員 この数値目標については随分いろんな議論がありましたよね。今回、教育委員会としていつまでに出しなさいという指導があって、学校でもかなり現場としては無理があったところもあるようでありますが、その討論の課程で、例えば学校が一致してできたのかしらというふうに思うんですよ。その辺は全部しゃべれないかもしれないけれども、これは毎年出させるわけですか。  それから、どういうふうに進めていくのかということですよ。例えば、ことし出した目標は点検などをやるんですか。どうなんですか、その辺は。 ◎若井田 教育指導課長 まず、決める課程でございますが、それは私どもの方で一律にしたわけではございませんので、各学校ごとに大分違うだろうと思っております。  例えば、職員の中から数値目標を公募といいますか、学校の中で出していただいて、それを職員の間で話し合うというような学校もあるというふうに聞いておりますし、主任が集まる会議、企画会議等と呼んでおりますけれども、そういうところで原案をつくって、職員で諮った学校もあるというふうに伺っております。  それから、決める課程におきましては、保護者や地域にも十分働きかけるようにというふうにお話ししております。  なお、これは毎年実施していただきたいと思っているところでございまして、来年度の数値目標につきましては、一年間かけて考えるということもありますが、やはり今年度の数値目標の自己点検をしていただいて、それをもとにまた考えていただけたらというふうに思っております。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○田中美代子 委員長 それでは、(12)平成十三年度教育相談室の相談状況について、理事者の説明を求めます。 ◎松田 教育センター所長 それでは、平成十三年度教育相談室の状況についてご報告いたします。  本件はこれまで委員会の方には報告をしてございませんでしたが、スクールカウンセラーやほっとスクールの事業は始まってから五、六年の事業でございますけれども、教育相談室の相談事業につきましてはもう四十数年来実施してきた事業でございまして、専門の相談員が継続してじっくり相談していく、子どもたちや保護者を援助していくという事業でございます。そういう意味では教育相談事業の中でも重要な事業でございますので、その状況を報告させていただきます。  まず、1の事業概要でございますが、目的といたしましては、子どもたちへの心理的な援助や保護者への相談への助言というようなことを行っております。  (2)の事業内容ですが、①の区民に対しての教育相談でございますが、これは相談室の主たる事業内容になりますが、相談室に来室してもらって、あるいは電話で相談を受けるものでございます。  ②は学校における教育相談活動への協力・援助ということで、学校に訪問して相談を受けたり、各学校の教育相談担当の先生方への会議でもって助言等を行っております。  ③は就学相談、就園相談ということで、学務課と連携、協力をいたしまして、子どもさんの様子を見たり、保護者の意向を聞きながら、資料等を作成しております。  ④は研修、研究会等の協力ということで、教員対象の初任者、分室研修や学校教育相談研修などにおいて、専門的立場から助言などをしております。  (3)は教育相談室でございますけれども、四カ所ということで、記載の四カ所で実施をしております。各相談室で六人ないし九人の相談員が相談に当たっております。  大きい2が平成十三年度の事業実績ですが、(1)の来室相談の関係の表でございます。これは全部の相談室の合計になります。表の見方といたしましては、左側に主訴ということで相談内容、相談項目を掲げております。それから、右側に学年別の欄をとっております。  それから、件数と延べ回数というのがございますが、件数というのは、相談を受けたケースの件数、その家庭の件数ということです。延べ回数というのは、それらが延べで何回相談があったのかという意味での回数でございます。  その表の右の下の方に合計としてあらわしてございますが、十三年度はケースの合計では六百八十三件、延べ回数では一万七百六十三回という件数になっております。  相談項目で見てみますと、三つ目の不登校等というのがございますが、二百三十五件で、延べ回数としては五千六百五十件という件数で、非常に多い割合を占めております。  それから、2の表につきましては電話相談、これは総合教育相談室でやっておりますが、同じように項目別に実績を掲げております。記載のとおりでございます。  教育相談室につきましては、複雑な事例、あるいは継続的な治療を要する事例など、そういった相談の対応を基本に置きつつ、これから烏山分室が十六年に開設され、またスクールカウンセラーも全校配置に向けて拡充してまいりますので、地域の相談の核としての役割を担っていくということで、役割につきましてまた内部で検討して、教育相談室の充実に努めていきたいと考えております。 ○田中美代子 委員長 ただいまの説明に対しましてご質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○田中美代子 委員長 そのほか、報告事項、何かございますでしょうか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○田中美代子 委員長 それでは、以上で報告事項の聴取を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○田中美代子 委員長 次に、資料配付ですけれども、席上に資料がありますけれども、この資料について補足説明はございますでしょうか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○田中美代子 委員長 それでは、以上で資料配付を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○田中美代子 委員長 次に、特別区文教委員長会についてですけれども、五月七日火曜日に開催されまして、私が出席してまいりました。お手元に会議の資料を配付しておりますけれども、資料は事務局で保管しておりますので、ごらんになりたい方は事務局の方までお申し出ていただきたいと思います。内容につきましては、何かございましたら後ほど私の方にお問い合わせいただきますよう、よろしくお願いいたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○田中美代子 委員長 次に、協議事項に入ります。  まず、(1)行政視察についてですけれども、ご協議いただきたいと思います。  本年は一人六万円の範囲内で行うことになっております。まず、日程を先に決めていただきたいと思いますけれども、あらかじめ正副委員長で協議した結果、七月九日火曜日から十二日金曜日のうちの一泊二日で調整したいと思いますけれども、いかがでしょうか。    〔日程調整〕 ○田中美代子 委員長 今のところ、十日、十一日ということで、森川委員に調整していただくという案でよろしいですか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○田中美代子 委員長 続きまして、視察先や調査・研究項目についてですけれども、皆さんから提案がありましたら伺いたいと思います。 ◆笹尾淑 委員 今、少人数学級化というのは全国的な流れで、特に具体的に、例えば三十人学級などということが流れになっているでしょう。  前に、ここの委員会で検討したときに、東京都の制度がそうなっているということですから、やっぱり県レベルで進んでいるところ、例えば長野県とか、その下の市レベルでは、県ではそうなっていないけれども、市でこういう努力をしているというところがあればと思って、私は、特に今回は三十人学級なりなんなりで課題にしてやっていただけるといいなというふうに思いまして、提案したいと思います。 ◆鈴木昌二 委員 完全週五日制になって、土日とか、一番大事なのはその学校の特色を生かした総合的な教育、英語教育にしろ、いろんな場面もあるし、この間、暮れに失礼だけれども学級を三十人に絞っていくといういろんな場面があったものだから、ちょっと気になって、あとは土日の位置づけがどうか、そういう場面がいいなと僕は思います。 ◆市川康憲 委員 僕もやっぱり、週五日制に伴う土曜日の使い方みたいなもので、テレビでもよくそういう特殊な事例みたいなことをやっていたりするけれども、そんなものを見てみてもおもしろいかなと思っているんですけれどもね。  もう一つは、先ほどの環境教育というテーマで幾つか出ていたけれども、世田谷区が環境ISOを取得して、これはいつか全区民に向けて協力を願うような形になってくると思うんだけれども、学校単位で、学校版ISOみたいな具体的な目標を設置した形で環境教育に取り組んでいる、学校を総体としてやっているところも幾つかあるのね。そんなところもおもしろいかなと思っているんだけれども。 ○田中美代子 委員長 それでは、幾つかご意見が出されておりますけれども、この皆さんから出されたご意見も踏まえまして、正副委員長で案づくりをさせていただいてよろしいですか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○田中美代子 委員長 それでは、そのようにさせていただきますので、よろしくお願いいたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○田中美代子 委員長 次に、(2)次回委員会の開催についてですけれども、第二回区議会定例会会期中の六月十七日、月曜日、午前十時から開催したいと思いますが、いかがでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○田中美代子 委員長 それでは、次回の委員会は六月十七日の月曜日、牛前十時から開催することと決定いたしました。  以上で協議事項を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○田中美代子 委員長 そのほか、何かございますでしょうか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○田中美代子 委員長 以上で本日の文教常任委員会を散会いたします。     午後零時十四分散会    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━  署名   文教常任委員会    委員長...